「メイドインジャパン」ともてはやされた高度経済成長期は、「面白い技術思いついた!」で勝てたんですよ。
でも今は、「ビジネスモデル」「テクノロジー(技術)」「顧客体験」の“3領域”同時にユニークさを追求したアイデアじゃないと、イノベーションとして起動しない時代になっています。
事業プロセスというのは大きく言うと、「①コンセプト設計」→「②戦略策定」→「③(戦略の)意思決定」→「④実行」といった具体に、4つのフェーズに分解できます。
このとき、上流から下流へ向かうにつれ、できることの“自由度”はどんどん下がっていくんですよね。
つまりイノベーティブなことをやろうとしたら、「ゼロベースでシナリオを描ける“上流フェーズ”でいかに組織のクリエイティビティを発揮させるか」が勝負になるわけです。
しかし、日本企業のリソースアロケーション(リソース配分)は多くの場合逆になっている。
世の中のあらゆるコンセプトは、「①目的、②範囲、③切り口」の3つの要素からなる設計図=“フレームワーク”をつくるところからスタートします。
僕はイノベーションを「①見たこと、聞いたことがない ②実行可能である ③議論を生む(賛成/反対)」アイデアのことだと定義しているんですが…ユーザー視点で「①見たこと、聞いたことがない」を満たすことって無理なんですよ。
結論、イノベーティブなコンセプトは「“企画者のバイアス(思い込み)”を破壊すること」でつくれます。
注目すべきはユーザーじゃありません。アイデアを生み出している「企画者」です。
新たなアイデアを生み出そうともがいている既存のクリエイターが、いかにアイデアを生み出しているかを解析する。彼らの意図・ロジックに隠れたバイアスを発見し、裏をかく。
これが最も論理的に、①②③を満たすコンセプトをつくれる手法なんです。
引用元:https://r25.jp/article/1046247446482932719
イノベーション・シンキング(変革的思考法)の世界的第一人者である濱口秀司さん。
濱口さん曰く、
日本人のクリエイティビティは今なお非常に高い。誇らしいことです。
劣っていると思ったことは一度もないです。
クリエイティブなのに丁寧やし、穴がないようしっかり考える。技術力に関して言えば、世界トップクラスだと思います。
ただ、
問題は、「テクノロジー(技術)」だけで勝てる時代がとっくに終わっているということ。とも言われてます。
日本のビジネスパーソンに欠けているものは“たったひとつ”。フレームワークをもとに大きな構想をつくりあげる「フレームワーク力」。
でもそれは、「手法」を知ればいい。クリエイティビティの高い日本人が訓練すれば、最強になれるはず。
そして最後に
僕は天才じゃないから、手法がないと勝てません。そんなことはありません。
でも3分あれば、どんなテーマであってもそれなりにロジカルに説明できる解を出せると思います。天才には負けちゃうかもしれんけど。
1時間で勝負しろと言われたら、相当負けにくくなるはず。2週間与えられたら、もう絶対負けない。負けるわけがない。
あなたは天才です。
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