■間違っていた「いい会社」の条件
いい会社にしようと、僕は必死に手を尽くしてきたつもりです。
従業員たちが喜ぶだろうと思い、取り組んだ改善は大きく4つありました。
(1) 給与の改善
(2) 休暇の増加
(3) 福利厚生の充実
(4) 働いていることが恥ずかしくない
従業員のためを装いながら、僕は売上のことしか考えていませんでした。本来であればいちばんの味方であり、もっとも大切にすべき従業員たちを、小間使いのように扱っていました。経営者である自分は「お客様のためならば何をしてもよい」とばかりに振る舞っていました。
いい会社をつくっている気になっていただけで、会社を内側から壊し続けていたのは、安売りに走ったときと同じく、ほかならぬ僕だったのです。経営者失格、後継者落第――それが僕の現実でした。
誰も止められなかったのでしょうね。
会社を変えることはできないので、去るしかない。
自分には合わない会社だから、転職しよう。
イマドキの人たちは、そう判断してしまうのかもしれません。
残った人達は、本当に会社を大切にしている人なのか
ただ行き遅れてしまった人なのかわかりませんが、
その気持ちを大切にしていただきたいと思います。
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